滋賀県立大学 グリーンコンシューマーサークル

滋賀GPNグリコン突撃レポート

Term30 (株)大山建設
取材日06.9.27
〜地域と環境との架け橋を建設中〜

土木部部長 清水 裕二さん/ オオヤマホールディング(株) 総務部部長 堀田 勝さん

レポーター 滋賀県立大学グリーンコンシューマーサークル 武藤・今里・中小田

(株)大山建設の方々

今回は、株式会社大山建設さんに取材に行って来ました。大山建設さんの創業は昭和24年。高島市安曇川町にあるグループ従業員数61名の会社です。公共や民間の土木建築工事や一般リフォーム工事を請け負っておられるそうです。

お話を伺ったのは、土木部部長の清水裕二さん(写真左)と、グループ会社のオオヤマホールディング(株)総務部部長の堀田勝さん(写真右)のお二人です。私達の知らない土木建設の現場の話が聞けて、とても勉強になりました。


(株)大山建設さん外観

大山建設さんは公共工事から一般家庭のリフォームまで、幅広い建設工事業が本業ですが、それ以外にオフィス内での取り組みや地域貢献といった広い分野で活躍されています。建設業と地域住民との繋がりを大切にし、土木建設をもっと身近に感じてもらおうと、積極的に様々な活動に参加されています。

なかには通信販売で梱包材を返却ができないこともあるので、それらを分別して保管し、別な用途に使えるように工夫されています。
今年度から始まった「GPプラン滋賀」登録制度にも、迷わず登録され、積極的にグリーン購入に取り組んでいらっしゃいます。

本業での環境の取り組み

大山建設さんでは本業での取り組みとして、ブルドーザーやクレーンのアイドリンクストップや、排ガス規制適用の大型重機を取り入れているそうです。大型重機のエンジンや作業場のエアコンを切ったりすることで、現場でも積極的に省エネを行っています。

しかし、エンジンを切って熱が冷め切ってしまうと、次にエンジンをかけた時にエネルギーが多く必要になり、省エネにならない場合があるそうです。その熱の冷める時間が季節や一日の気温などによっても変わるので、エンジンを切った方がいいのか、それとも切らない方が省エネになるのか判断し難いといった問題が残っています。この問題について大山建設さんはこういったエネルギーや熱の計算などを大学の先生と協力して考える事ができたらもっと取り組みとしていい方向に進むと思うのですが・・・と話されていました。

オフィスでの取り組み

(株)大山建設さんの環境掲示板
(株)大山建設さんでの取材の様子

もちろんグリーン購入も推進されています。事務用品はエコマーク商品を選ぶ、トイレでは使い捨ての手拭きペーパーをジェット式ハンドドライヤーに切り替えるなどされ、さらには環境掲示板での情報共有など、環境に関して本当に様々な取り組みを行われています。

なかでも、空調に関しては力を入れていて、室温設定の徹底や、使わない部屋の空調の電源を切るだけでなく、至るところに啓発ポスターが貼られていました。また、窓ガラスに太陽光を遮断するフィルムを貼るなど、多角的な取り組みをされています。

こういった取り組みを後押ししているのが、エコアクション21(EA21)です。大山建設さんでは、2006年5月にEA21を認証取得しました。

オフィス内以外にも、先述の燃料の使用量削減や、地域の環境保全活動の推進など幅の広い活動を行っていてびっくりしました。

地域での取り組み

(株)大山建設さんでの取材風景
(株)大山建設さんでの取材風景

大山建設さんは1949年の創業以来、”人と、地域と、自然と、家族主義”の理念のもと、地域に根ざした企業活動を進めてきました。

その中で最近始めた活動として、『淡海エコフォスター制度』によるものがあります。『淡海エコフォスター制度』とは、滋賀県内の公共的な場所の美化および保全のため、県民、事業者等が一定の場所を愛情と責任を持ってボランティアで美化清掃する団体を支援する制度です。

大山建設さんは会社周辺の通りを清掃範囲としており、社員の皆さんが毎月1回清掃活動を行っています。続けていくうちに社員の意識も高まり、清掃時間を越えても範囲内のゴミを拾いきるようになるなど、自主的な活動になったそうです。地域社会の環境保全に貢献しているだけでなく、社員意識の高揚にも成功している取組みということですね。

また、力を入れて取り組んでいるのが交通安全運動です。毎年春と秋に、清掃活動を行っている通りの交差点に立ち、通行する人たちに向かって交通安全への協力を呼びかけられています。 この活動を行うことで、周辺道路の事故は減少し、社員も安全運転を心がけるようになりました。呼びかけ中に学生が挨拶をしてくれるなど、やっていて良かったなと思える瞬間もあるそうです。

さらに、大山建設さんはCESAという建設業界の環境ネットワークに参加しています。 CESAは、NPOや環境専門家と一緒に炭作りなどの建設事業に関連したプログラムを企画します。このプログラムを通じて地域の方との交流を行っています。

他にも、共同企業体の一員として安曇川の道の駅の建設にあたり、植樹祭を行うなど、地域に環境共生をアピールされているそうで、人と地域と自然との関係を大切にされている大山建設さんの企業理念が、ここからも伝わってきました。

清水さん、堀田さん、お忙しい中ありがとうございました。

取材を終えて

取材では、今まであまり知らなかった土木建設に関する話を聞けて、とても勉強になりました。そのなかで、「建設や土木といった事業は環境破壊をしている」という堀田さんの言葉が印象的でした。以前は、環境問題や環境破壊といったことを周囲から言われることもほとんどなかったようですが、最近では何かしらのアクションを起さないと、すぐに苦情や要望があるみたいです。時代の変化もあると思いますが、環境負荷の少ない事業活動の大切さを知ることができました。

大山建設さんは、建設業を通じたイベントや、事務所周辺の清掃活動など積極的に活動されていて、地域との繋がりをとても大切にしているのが話から伝わってきました。 こういった地域に密着した企業が増えればいいな、と思いました。

(文責:滋賀県立グリーンコンシューマーサークル)

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