滋賀県立大学 グリーンコンシューマーサークル

滋賀GPNグリコン突撃レポート

Term25 草津市役所
取材日05.12.22
〜エコライフ仕掛け人〜

市民環境部 環境課 岡本さん・藤田さん

レポーター 滋賀県立大学グリーンコンシューマーサークル 齋藤・住吉・中小田

草津市役所のみなさん
↑写真は左から藤田さん、岡本さん、グリコンメンバー

今回の突撃取材は、第8回グリーン購入大賞「優秀賞」を受賞された草津市役所さんです。おめでとうございます!

お話を伺ったのは市民環境部環境課の岡本さんと藤田さんです。草津市は平成10年から、「環境にやさしい市役所」として市役所内のグリーン購入実践や外向けへの啓発活動などを行っているとのことでした。

一度にお安く!グリーン購入

草津市役所のグリーン購入手順書

草津市の グリーン購入手順書

草津市ではグリーン購入の基本方針として、購入総量の削減、商品のライフサイクル全体の考慮、事業者の評価の3つを掲げています。

これを実践するために、草津市では物品を購入するとき、「グリーン購入手順書」と言うものを用いています。対象分野は14分野で、指定物品の購入(各課共通のもの、事務用品が多い)とそれ以外の購入があります。各課共通の指定物品については年間の使用量を予想して一括購入しています。指定商品に関しては100%グリーン購入だそうです。

エコ商品であって、できるだけ価格の安いものを、グリーン購入法特定調達品目の基準適合、環境ラベル、企業独自のマークなどを参考に選んでいるそうです。

全体の実績は?というと消耗品については67%、備品については81%(ともに金額でみた割合)がグリーン購入ということです。一見低いように思えますが、浄水場や保育園などの他サイトを含むからであり、市役所だけならほぼ100%だそうです。

庁内みんなでエコオフィス活動

草津市役所のエレベーター前の張り紙
エレベーター前の 貼り紙

「環境にやさしい市役所」を目指す草津市は「エコオフィスくさつ」として、市の施設のエコオフィス化を推進し、平成14年6月にISO14001を認証取得しました。庁舎だけでなく、浄水場、保育園などのサイトも含み、全89サイトが対象となっています。

役所ではエコオフィス化推進のため、さまざまな工夫がなされています。具体的にはエレベーターの前に左のような貼り紙を張り、階段の使用を勧めたり、昼休みに電気を消したり、コピー機にあらかじめ裏紙をセットしていたりです。

また、共通の物品は隣近所の課で余っているもの、足りないものを交換し合ったりして買わずにすませたり、最近では出納室から発案された「リサイクルマーケット(庁内LANシステム)」というものができたそうです。

Web上に「ほしいものが見つかるリスト」「あげたいものが見つかるリスト」などがあり、そこを検索すれば他の課(自分のところから遠い課でも大丈夫!)で余っているもの、ほしがっているものがわかるという仕組みだそうです。

「エコオフィスくさつ」推進に積極的なのは環境課だけではありません。このリサイクルマーケットのように、環境課以外のところからも庁舎のエコオフィス化に向けた提案が出され、様々な課でそれぞれの取り組みが行われているそうです。(写真の貼り紙も良く見ると・・・?)  環境課が啓発してきたことが生かされて、それぞれの職員に環境意識が芽生えているって事ですよね!

環境家族 (家庭版ISO)

草津市では家庭での暮らしにおいても環境問題に取り組んでもらうため、平成13年から「環境家族(家庭版ISO)」と言う取り組みを開始しました。

環境家族(家庭版ISO)には、使わないコンセントを抜く、残り湯を再利用、買い物袋を持ち歩く、暖房は20℃、冷房は28℃にする、外出時は公共交通機関を利用するなどの、日常生活の中での環境に配慮した行動が25項目あります。このうち、五つある必須項目の中から一つ、二十個の選択項目の中から四つを選んでもらい、これら五項目について三ヶ月間取り組んでもらい、報告して貰うというものです。

このように、期間、項目を、続けやすいもの、選びやすいものにしているのは、取り組みやすいものにして、たくさんの家族に取り組んでもらえるようにするためです。そして継続的に続けてもらうことで、環境配慮行動の習慣づけ、環境意識の向上も図っています。

草津市役所では平成17年6月28日にチームマイナス6%に参加したことをきっかけに、市役所の職員全員に環境家族への参加を呼びかけました。自主参加にしたため、最初の参加率は4割でしたが、何度も呼びかけた結果、今は9割に増加し、職員の環境への意識向上に一役買っています。

自社でも取り組み推進!リサイクルセンター

草津市役所ではポスターの裏を名刺に
ポスターの裏を利用した名刺

草津市では何気ない生活の小さなところから環境啓発を行っています。

1. ポスターの裏紙を利用した名刺

取材に行ってまずびっくりしたのが環境課の方の名刺です。何でできているかって、ポスターの裏でできているんです。フォームはできているので、使用済みのポスターの裏に印刷してそれを職員の方が1枚ずつ切ってできあがり。エコで、しかも安い!!環境課の方々は環境関連の人と会う場合、この名刺をいつも使っているそうです。

2. 環境配慮型自動車

他には、市公用車に可能な限り天然ガス車、ハイブリット車を取り入れ、車体に「環境にやさしい天然ガス自動車」等と書いて、これを市民にアピールしています。私たちも取材後早速、草津市の天然ガス自動車が走っているのを目撃しました。 現在、天然ガススタンドはあまり普及していませんが、草津市では市役所内に小型の充填機を設置し、近距離移動に役立てています。

3. グリーン購入法適合品一括購入

これが環境啓発?と思うかもしれませんが、一度に大量に発注することでエコ商品の市場価格を下げ、環境に関心のない市民でも、価格の下がったエコ商品を買うことでグリーン購入していることになるのです!ひょっとしたらあなたが安いからと買ったその蛍光ペンも、草津市によって価格を下げられたエコ商品なのかもしれませんよ・・・?

4. 市の未来を担う子供にも

また、小学校などに行って話をしたり、「草津市こども環境会議」というイベントを開き、クイズラリーのブースを設けたりして、子供たちに興味をもってもらい、考えてもらう取り組みも行っているそうです。

このように市役所が率先して行動することにより、市民への啓発につながっているのだと思います。
まさにエコライフ仕掛け人。

取材を終えて

草津市役所での取材風景
とっても気さくなお二人でした!

まず、名刺にびっくりしました。グリコンの名刺も何か考えたいです。岡本さんも初めは使うことに抵抗があったそうですがだんだんそれが当たり前になり、取り入れていけたそうです。他のところでも何度か「当たり前にする」という話がでていて今回それが印象的でした。やはり、取り組みをいろいろ考えてもうまくいかないことはあるそうです。ですが、それでもあきらめずにやっていくことが大切、とお二人とも非常に意欲的でした。今後もいろいろ考えていらっしゃるそうでぜひ私たちも参考にさせていただきたいです。(齋藤)

今回の取材で一番驚いたのは、今できること、今考えうることを、当たり前にこなしていることでした。それがもうベースになりつつあり、さらなる上をめざしているといった感じを受けました。少し環境が違うだけ、すこし環境に対する意識が違うだけで、こんなにも違うものであるのだなと関心しました。(住吉)

環境活動をする上で最も難しく、また最も重要なことは、関心のないに人に環境へ目を向けさせることだと思います。草津市の取り組みはその点がとても強く、まさに環境の先駆者であると思いました。これからも草津市の先駆的取り組みに期待です。(中小田)

(文責:滋賀県立グリーンコンシューマーサークル)

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